日本人だけじゃなかった五月病 (2008年5月)

「スチューデント・アパシー」という言葉をご存知でしょうか?
これは日本でいう五月病のこと。4月から始まった新生活のイライラやドキドキなどのストレスを原因とした倦怠感や無気力感により、日常の生活に支障をきたすことを言います。
1961年にハーバード大学の精神科医が大学生の無気力状態を報告したことに始まりますが、タフそうなアメリカ人にも日本と同じ症状が起きるほど、“環境の変化”は人にとって大きな問題だということを、今さらのように知らされます。
「最近疲れやすい」とか「行きたくないなー」、「やりたくないよー」と感じる方は、体が環境の変化に悲鳴をあげはじめているのだと理解し、あせらないで自分を見つめてください。夏ごろには徐々に解消されるのが普通ですが、将来また同じ状況になるとも限りません。自分らしさを保つ方法を模索しながら身につけたいものです。
まずはたっぷりと寝てから、自然の多い場所を散歩をして外気のエネルギーを取り込みましょう。そしてストレスに強くなる食品を意識的に口にしてください。人はイライラするとビタミンCを大量に消費しますから野菜や果物からビタミンCを。疲労回復や脳の働きのためにビタミンB群が不可欠です。B群はウナギ、バナナ、豆類、玄米などに多く含まれています。それからカルシウムは神経の興奮をおさめ伝達を正常に保つ働きがあります。一昔前は「気合いで乗り切れ!」とすべてを精神論で片付けていましたが、カルシウムが不足するとイライラするといった、栄養素と精神状態の結びつきは今では常識。
気持ちを前向きに保つことは必須ですが、食で体をバックアップする術を身につけて、ストレスに強い自分を作りたいものですね。
(文・山本水絵)
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